失われる歴史と刻まれていく ISISの災厄

今日のひとりごと3

2015年03月06日 20:13

イスラム過激派組織ISIS(イラク・シリア・イスラム国)の蛮行は留まる事を知りません。同組織は先日、イラク北部にあるモスルの博物館で彫像など貴重な古美術品を破壊し、その様子を動画で公開したばかりです。今度は同組織がモスルの南郊にあるニムルド遺跡を破壊したと報道されました。


人の命と同様に、過去の遺物や遺跡も完全に破壊されれば二度と戻らない人類の宝です。今後の研究によっては新たな発見が得られる可能性がある、歴史の痕跡を、例え純粋な信仰心によるものであっても勝手に破壊する事は許されないと思います。


現代人の前に遺物や遺跡として表れていた歴史は失われていき、代わりに、ISISの蛮行は災厄として歴史に残る事でしょう。今後もISISという名の災厄の歴史は続いていくかと思うと、とても心が痛みます。

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